ミリタリーファッションは、軍服にインスパイアされたスタイルとして長年愛され続けているファッションジャンルです。機能性とデザイン性を兼ね備えた独特な魅力で、多くの人々を魅了しています。この記事では、ミリタリーファッションの基本知識から具体的なコーディネート方法まで、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
ミリタリーファッションとは何か
ミリタリーファッションとは、軍服や軍用品からインスパイアされたファッションスタイルのことを指します。単なる軍服の模倣ではなく、軍服の持つ機能性やデザイン要素を現代のファッションに取り入れたスタイルとして発展してきました。
ミリタリーファッションの定義と歴史
ミリタリーファッションの起源は、第二次世界大戦後にまで遡ります。戦後、余剰となった軍用品が民間に流通し、実用的で丈夫な軍服が一般の人々にも着用されるようになったのが始まりです。
1960年代には反戦運動の象徴として軍服が着用され、1970年代以降はパンクやロックカルチャーと結びついて若者の間で人気を博しました。現在では、ストリートファッションからハイファッションまで幅広い分野で取り入れられ、年代や性別を問わず愛される定番スタイルとなっています。
軍服からファッションへの変遷
軍服は本来、戦場での実用性を最優先に設計されています。耐久性、動きやすさ、収納力といった機能面が重視され、これらの要素が現代ファッションにも魅力的な特徴として受け継がれています。
ファッションとしてのミリタリースタイルは、軍服の持つ武骨さや男らしさを残しながらも、日常生活に適応するように改良されています。例えば、軍用のカーゴパンツは多くのポケットという実用性を保ちつつ、シルエットやカラーバリエーションを豊富にしてファッション性を高めています。
ミリタリーファッションの主な特徴
ミリタリーファッションには、軍服由来の独特な特徴があります。これらの要素を理解することで、より本格的で魅力的なミリタリースタイルを楽しむことができます。
カラーパレット(カーキ・オリーブ・ブラック)
ミリタリーファッションの代表的なカラーは、カーキ、オリーブグリーン、ブラック、ネイビーなどのアースカラーです。これらの色は、軍服が自然環境に溶け込むために選ばれた実用的な色彩でした。
カーキ色は砂漠や乾燥地帯でのカモフラージュ効果を狙ったもので、オリーブグリーンは森林地帯での隠蔽性を重視した色です。これらの落ち着いた色調は、どんな肌色にも馴染みやすく、他のアイテムとの組み合わせもしやすいため、ファッションアイテムとしても非常に使い勝手が良いのが特徴です。
機能性を重視したデザイン
ミリタリーファッションの大きな魅力の一つが、優れた機能性です。軍用品は過酷な環境下での使用を想定して作られているため、耐久性や実用性に優れています。
多数のポケットを配置したデザインは収納力抜群で、現代の都市生活でも非常に便利です。また、動きやすさを考慮したゆったりとしたシルエットや、汚れが目立ちにくいカラーリングなど、日常使いにも適した要素が豊富に含まれています。
代表的なアイテムと素材
ミリタリーファッションでよく使用される素材には、コットンツイル、リップストップ、コーデュラナイロンなどがあります。これらの素材は丈夫で長持ちし、洗濯にも強いという特徴があります。
代表的なディテールとしては、フラップ付きポケット、エポレット(肩章)、ドローコード、ベルクロテープなどが挙げられます。これらの要素が組み合わされることで、ミリタリーファッション特有の機能的でスタイリッシュな外観が生まれています。
ミリタリーファッションの定番アイテム
ミリタリーファッションを楽しむためには、基本となる定番アイテムを知っておくことが重要です。これらのアイテムを上手に取り入れることで、本格的なミリタリースタイルを完成させることができます。
ジャケット・アウター系
ミリタリージャケットは、ミリタリーファッションの代表格とも言える重要なアイテムです。M-65フィールドジャケットは、アメリカ軍で使用されていたジャケットで、取り外し可能なライナーとフードが特徴的です。寒暖の差に対応できる実用性の高さから、現在でも多くのブランドでアレンジされています。
MA-1フライトジャケットは、空軍パイロット用に開発されたボンバージャケットで、リブ仕様の袖口と裾、オレンジ色の裏地が特徴です。シンプルなデザインながら存在感があり、カジュアルコーデの主役として活躍します。
その他にも、BDU(Battle Dress Uniform)ジャケットやピーコート、トレンチコートなど、様々な軍用ジャケットがファッションアイテムとして親しまれています。
ボトムス・パンツ系
カーゴパンツは、ミリタリーボトムスの定番中の定番です。太ももの両サイドに大きなポケットが付いているのが特徴で、収納力の高さと機能性が魅力です。ストレートシルエットからテーパードシルエットまで、様々な形のものが展開されています。
ベイカーパンツは、アメリカ軍のベイカー(調理兵)が着用していたパンツで、ウエスト周りにゆとりがあり、膝下にかけて細くなるシルエットが特徴です。上品な印象を与えるため、きれいめカジュアルにも取り入れやすいアイテムです。
ファティーグパンツやBDUパンツなど、実際の軍用パンツをベースにしたアイテムも人気があり、本格的なミリタリールックを演出できます。
小物・アクセサリー系
ミリタリーファッションでは、小物使いが全体の印象を大きく左右します。ミリタリーウォッチは、耐久性と視認性に優れた時計で、シンプルで男らしいデザインが特徴です。
ドッグタグは、軍人の身分証明として使用されていたアクセサリーで、現在ではファッションアイテムとして親しまれています。シンプルなチェーンと金属プレートの組み合わせが、ミリタリールックにアクセントを加えます。
その他にも、キャンバス地のトートバッグ、メッセンジャーバッグ、ミリタリーキャップ、コンバットブーツなど、実用性とデザイン性を兼ね備えた小物が豊富にあります。
ミリタリーファッションのコーディネート術
ミリタリーファッションを上手に着こなすためには、バランス感覚が重要です。ここでは、初心者でも取り入れやすいコーディネート方法をご紹介します。
初心者でも取り入れやすいコーデ方法
ミリタリーファッション初心者の方は、まず一点投入から始めることをおすすめします。例えば、普段のコーデにカーゴパンツを合わせるだけでも、ミリタリーテイストを楽しむことができます。
全身をミリタリーアイテムで固めるのではなく、ミリタリーアイテムと普通のカジュアルアイテムを組み合わせることで、こなれた印象を作ることができます。白のTシャツにカーキのカーゴパンツ、スニーカーという組み合わせは、シンプルでありながらもミリタリーの要素を取り入れた理想的なスタイルです。
色合いを統一することも重要なポイントです。アースカラーを基調としつつ、差し色として白や黒を取り入れることで、洗練された印象を作り出すことができます。
男女別のスタイリングポイント
男性の場合は、ミリタリーアイテムの武骨さを活かしたスタイリングがおすすめです。MA-1ジャケットにデニムパンツ、コンバットブーツという組み合わせは、男らしさを演出できる定番コーデです。
女性の場合は、ミリタリーアイテムの硬い印象を柔らかくするスタイリングがポイントです。オーバーサイズのミリタリージャケットにスキニーパンツやミニスカートを合わせることで、甘辛ミックスのスタイルを楽しむことができます。
アクセサリーや小物使いでも差をつけることができます。男性はシンプルなドッグタグやミリタリーウォッチ、女性はデリケートなアクセサリーとのバランスを取ることで、それぞれの魅力を引き出すことができます。
シーンに合わせた着こなし方
カジュアルなお出かけの際は、リラックス感のあるミリタリースタイルがおすすめです。カーゴパンツにTシャツ、スニーカーという組み合わせは、動きやすく実用的でありながらもおしゃれな印象を与えます。
デートやちょっとしたお出かけの際は、きれいめミリタリーを意識しましょう。ベイカーパンツにシャツ、きれいめのスニーカーやローファーを合わせることで、上品なカジュアルスタイルを作ることができます。
アウトドアやフェスなどのイベントでは、ミリタリーファッションの機能性が活かされます。多くのポケットを持つカーゴパンツや、撥水性のあるミリタリージャケットは、実用面でも非常に優秀です。
まとめ|オリジナルブランドで差をつける
ミリタリーファッションは、機能性とデザイン性を兼ね備えた魅力的なスタイルです。軍服由来の実用性を活かしながら、現代的なファッション要素を取り入れることで、誰でも楽しむことができるスタイルとなっています。
初心者の方は一点投入から始めて、徐々に自分なりのスタイルを確立していくことをおすすめします。色合いのバランスやシルエットにこだわることで、より洗練されたミリタリーファッションを楽しむことができるでしょう。
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