Tシャツの生地選び完全ガイド|厚さ・素材・着心地の違いとは?

Tシャツの生地選び完全ガイド|厚さ・素材・着心地の違いとは? COLUMN

オリジナルTシャツを作る・選ぶ際に欠かせない「生地選び」。オンスの違いがよくわからない、素材ごとの特性が曖昧、といった声も多く聞かれます。本記事では、Tシャツの生地選びで迷わないために、厚さ・素材・着心地の観点から徹底解説します。用途や目的に応じた生地の選び方までわかる内容です。

Tシャツの生地選びが重要な理由

Tシャツの生地選びが重要な理由

オリジナルTシャツを作るうえで、生地選びはデザインと同じくらい重要なポイントです。なぜなら、着心地・耐久性・シルエット・プリントの仕上がりなど、すべてに影響を与えるからです。

Tシャツを通して自分のブランドや世界観を表現したいと考えるなら、生地の選択をおろそかにはできません。用途やシーズンによって適した生地は異なりますし、同じ「綿100%」でも編み方や糸の違いによって印象はガラッと変わります。

着心地や印象が大きく変わる

たとえば、ふんわり柔らかい天竺生地のTシャツはナチュラルな印象に、シャリ感のある厚手生地なら無骨で男らしい雰囲気に仕上がります。肌触りや重さ、透け感など、実際に着たときの印象も生地で大きく変わるため、用途に合った選択が求められます。

ブランドの世界観を伝える要素にも

Tシャツはシンプルなアイテムだからこそ、素材感や着用時の雰囲気がブランドの“らしさ”を表現する手段になります。「軽やかさ」「温かみ」「タフさ」など、言葉にしづらい要素も生地によって伝わるのです。服作りの第一歩として、生地の選び方にこだわりをもって取り組みましょう。

Tシャツ生地の「厚さ」の違いと選び方

Tシャツの厚さは「オンス(oz)」という単位で表されます。これはもともと生地1平方ヤードあたりの重さを示す単位で、数値が大きいほど生地が厚く、重くなります。

オンスを理解しておくことで、目的に合った生地を選びやすくなります。透け感やシルエット、耐久性などに影響するため、Tシャツ制作においては欠かせない判断材料です。

オンス(oz)とは何か

オンスは服飾業界でよく使われる重量単位で、1オンスは約28.3gです。Tシャツでは「4.4oz」や「5.6oz」といった表記で厚みを表します。オンスの数値が高くなるほど、1枚のTシャツの重量も増え、しっかりした質感になります。

薄手・中厚・厚手の基準と特徴

おおよそ以下のように分類されます。

  • 4.9オンス以下:薄手で軽やか。夏に快適だが透けやすく、耐久性はやや劣る。

  • 5.0〜5.9オンス:中厚で標準的。多くの市販Tシャツに採用されるバランス型。

  • 6.0オンス以上:厚手でしっかりした質感。透けにくく、耐久性が高い。

生地厚が違うと何が変わる?透け感・耐久性・重さ

薄手のTシャツは軽くて柔らかく、肌に馴染む一方で、インナーが透けやすくなります。逆に厚手のTシャツはインナーを隠せて安心感があるものの、暑い時期はやや重く感じることもあります。ブランドのイメージや着用シーンに合わせて、厚みの選定をしましょう。

素材別に見るTシャツ生地の特徴

素材別に見るTシャツ生地の特徴

Tシャツに使われる代表的な素材は、コットン(綿)、ポリエステル、そしてそれらをブレンドした混合素材です。それぞれの素材には明確な特徴があり、向いている用途も異なります。

コットン(綿)の特徴と向いている用途

コットンはTシャツの定番素材で、自然な肌触りと吸水性が魅力です。通気性がよく、汗をかいても蒸れにくいため、季節を問わず快適に着られます。

染色性も高く、プリントの発色が良いため、デザインにこだわりたいオリジナルTシャツとの相性も抜群です。ただし、シワがつきやすく乾きにくい面があるため、日常使いでは多少のケアが求められます。

カジュアルウェアやお出かけ着、肌着としても人気があり、幅広い用途に適しています。

ポリエステル素材の特徴とメリット

ポリエステルは合成繊維で、軽くて丈夫、速乾性が高いのが最大の特徴です。汗をかいてもすぐに乾くため、サラッとした着心地が続き、スポーツやアウトドアのシーンに最適です。

さらに、シワになりにくく、型崩れしにくいという点でも優れています。UVカット機能付きのものも多く、屋外での使用にも適しています。乾きやすいため、洗濯後の手間も少なく済みます。

一方で、天然素材と比べると肌触りがやや劣る傾向があり、乾燥する季節は静電気が起きやすいという面もあります。とはいえ、通気性と速乾性を重視する場合には、非常にバランスの良い素材といえるでしょう。

混紡素材(綿ポリなど)の使い分け

綿とポリエステルをブレンドした混紡素材は、両者の良さをバランスよく取り入れた生地です。コットンの柔らかさとポリエステルの強さを兼ね備え、扱いやすくコストパフォーマンスにも優れています。

たとえば、ポリエステル65%・コットン35%の混合素材は、作業着やユニフォームとして広く使われており、軽さと耐久性の両立が求められる場面に適しています。逆に、コットンの比率が高いとナチュラルな風合いが強まり、タウンユース向きのデザインに仕上がります。

オリジナルTシャツを制作する際、予算や目的に応じて配合比率を選ぶと、より納得感のある仕上がりになります。

用途・季節別に最適な生地を選ぶポイント

Tシャツの生地は、用途や季節によって適した素材や厚みが変わります。どんなシーンで着られるのかを想定しながら選ぶことで、着用者にとって心地よい1枚に仕上げることができます。

夏に向いている軽やかな素材

暑い季節に着るTシャツでは、通気性・吸汗性の高い素材が重要になります。薄手の4〜5オンスのコットンやポリエステルメッシュなどが快適です。特にポリエステル100%の速乾性Tシャツは、汗をかいても快適さを保てるため、イベントやユニフォーム用途におすすめです。

秋冬に重宝される厚手素材

秋冬には、保温性のある厚手のTシャツが活躍します。6オンス以上の厚手コットンや、ワッフル生地など凹凸のある編み方は保温性が高く、1枚でも重ね着でも使いやすいのが特徴です。タフな印象を演出したいブランドにも適しています。

イベント用/販売用/ユニフォーム用の違い

イベントTシャツであればコスト重視で、薄手の素材が選ばれることもあります。一方、販売用やブランド立ち上げ向けには、着心地・風合い・長持ちする品質が問われるため、素材や厚みにもこだわりが必要です。

ユニフォーム用では、シワにならず洗濯しやすいポリエステル素材が人気です。毎日使うことを考えれば、耐久性や速乾性がある素材が重宝されます。

オリジナルTシャツ制作でよくある生地選びの失敗例

はじめてTシャツづくりに挑戦する方の中には、生地選びで失敗してしまうケースも少なくありません。以下に代表的な例を紹介します。

安さだけで決めてしまうリスク

価格の安さに惹かれて薄手の生地を選ぶと、届いたTシャツが「思ったより透ける」「すぐヨレてしまった」と感じることがあります。イベントでの使い捨てなら問題ないかもしれませんが、ブランドの印象を左右する場面では注意が必要です。

着心地や耐久性のバランスを見落とす

コットン100%は肌触りがよく快適ですが、耐久性やシワの面では劣る場合もあります。逆に、ポリエステルは丈夫だけどチクチクすると感じる人もいるかもしれません。用途や対象者の好みに応じたバランスが重要です。

ブランドのイメージとズレてしまうケース

ナチュラルで温もりのある世界観を表現したいブランドなのに、ポリエステル100%のツヤ感ある生地を使ってしまうと、イメージがちぐはぐになることもあります。ブランドの軸と生地の表情をしっかり照らし合わせることが大切です。

初心者におすすめのTシャツ生地とは?

これからTシャツ制作を始めたい方には、扱いやすく、品質も安定している素材を選ぶのが成功への近道です。

失敗しにくい基準とは

迷ったときは「5.6オンス前後のコットン素材」がおすすめです。厚すぎず薄すぎない生地感で、透けにくく、プリントのノリもよいのが特徴です。着心地も良好で、男女問わず幅広い層に受け入れられる仕上がりになります。

また、コットン×ポリエステルの混紡素材も選択肢として有効です。シワになりにくく扱いやすいため、量産や繰り返しの着用にも適しています。

人気のある定番生地とその理由

定番として根強い人気を誇るのが「天竺(てんじく)編み」のTシャツです。通気性と耐久性のバランスが良く、ベーシックな印象に仕上がるため、どんなデザインにも合わせやすい万能型といえるでしょう。

ほかにも「スムース編み」はシルエットが整いやすく、光沢があり高級感のある仕上がりになります。ブランドTシャツや販売用Tシャツにも向いているため、ぜひ選択肢に入れてみてください。

まとめ|生地選びから理想のTシャツづくりを始めよう

Tシャツの印象を左右する生地選びは、ブランドの立ち上げやオリジナルアイテム制作において非常に重要な工程です。オンスによる厚みの違いや、素材による着心地の変化、用途に応じた選び方を理解することで、理想のTシャツづくりに一歩近づくことができます。

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