色は、プリントや刺繍作品の魅力を高める重要な要素です。
しかし、色の表現は、人によって千差万別。
それぞれの色感覚や個々の認識が異なるため、「ブルー」や「グレー」といった総称だけでは、色のイメージを正確に伝えるのは難しい場合があります。
この記事では、正確なプリントや刺繍の色指示方法を説明いたします。
カラー名だけでなく、より具体的な色指定を
一般的には、色指示は「ホワイト」「グレー」「ブルー」などの色名で指示されることが多いです。
しかし、これらの色名は広範で、一つの色名に対して多くの色相が存在します。
例えば、ブルーは深海のような深いブルーから空のような薄いブルーまで、さまざまなバリエーションがあります。
それゆえ、色名だけで指示をすると、イメージしてした色とは異なる色で出来上がってくる事があります。
一般家庭にはないが、プロの手法:Pantoneやパールヨット
プロのデザイナーや印刷業者が色の指定をする際には、Pantoneやパールヨットといった色見本帳を使用します。
これらの色見本帳は、正確な色の再現性と一貫性を保証するために作られており、具体的な色の指定が可能です。
ただし、これらの色見本帳は一般的な家庭にはなかなか無いものです。
現在ではWEB上でpantoneの色見本を調べることもできますが、各モニターで表示される色の出方が異なる場合もありますので、やはり確実な方法としてはPantone等の色見本帳からの指示が確実かと考えます。
色の認識を合わせる方法:スワッチの活用
こうした問題を解決するため、弊社では「スワッチ」(生地見本張)を利用した色指示の方法をご提案しています。
スワッチは、様々な色の生地見本を含むツールで、お客様自身が色を選び、私たちに伝えるためのツールとしても使用することが可能です。
ただし、スワッチの色も一定のブレがあり、Pantone等の色見本帳ほどの精度はありません。
しかし、色名だけの指示と比較すれば、より具体的な色情報を共有でき、互いの認識を合わせやすくなります。
色の指定はプリントや刺繍作品のクオリティに大きく影響します。
色の認識を共有するための具体的なツールと方法を理解し、活用することで、お客様の想い描く色を正確に表現できるようになることを願っています。
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