サンプル作成の費用ガイド
はじめに、アパレル業界でのサンプル制作は、最終の量産製品を作る前の重要なステップです。この記事では、サンプルを制作する際にかかる費用と必要な時間について、初心者にも理解しやすいように解説します。
費用がかかる理由
サンプル製作にかかる費用は、素材選びからデザイン、実際の製造に至るまで、多くの要素によって左右されます。サンプル作りにあたり発生する費用(コスト)の大まかなものは下記のようなものがあります。
素材の選定(生地・付属品のコスト)
まず、使用する生地やアクセサリー(ボタンやジッパーなど)の質によって、費用が大きく変わります。高品質の素材を使えば使うほど、コストは上がりますが、その分、見た目や質感が向上します。
デザインの複雑さ(パターン作製のコスト)
デザインが複雑であるほど、パターン作成や縫製にかかる時間と労力が増えます。例えば、プリントや刺繍、特殊な縫い方が必要なデザインは、シンプルなものよりも高額になることがあります。
生産技術(縫製のコスト)
使用する技術や機械の種類によっても、コストが異なります。特殊な技術を要するデザインは、一般的な方法よりも費用が高くなります。
プリント/刺繍等(加工のコスト)
デザインがプリントや刺繍を含む場合、それらの版を作製する費用がかかってきます。
プリント手法や、色数により版の費用も大きく変動するので自分デザインしたグラフィック等を使用する場合は事前に確認をされることをオススメいたします。
弊社Kuguluでの各アイテムのサンプル作成費用例
下記は弊社におけるサンプル作成の基本的な費用の一例となります。
- Tシャツ:パターン費用は3,000円から。サンプル作成費用(生地代含む)も3,000円から。
- トップス:パターン費用は5,000円から。サンプル作成費用(生地代含む)も5,000円から。
- ワンピース:パターン費用は8,000円から。サンプル作成費用(生地代含む)は9,000円から。
- パンツ:パターン費用は6,000円から。サンプル作成費用(生地代含む)は7,000円から。
更に詳細な一般的なデザインのサンプル費用目安が必要な場合は、弊社お問い合わせフォームより参考価格資料をダウンロードいただければと思います。

※弊社は量産の生産によって成り立つ工場の為、サンプル制作費用は実費程度しかいただいておりません。その為、サンプルのみのご依頼はお断りさせていただいておりますのでご了承ください。

その他の注意点
1stサンプル作製後、修正サンプルを再度作製する場合には、メーカーごとに設定は異なりますが別途費用が必要となることが多く見られます。
素材手配・縫製の費用以外にもパターンの修正やグレーティング(基準寸法のパターンをもとに、必要に応じた大小のサイズの型紙を作ること)にも費用がかかる事が多く見られます。
弊社kuguluでの修正サンプル作製の場合は軽微なパターン修正やグレーティング費用は不要で、1stサンプルの素材・縫製費用の70%にてお願いさせていただいております。
※大きなデザイン変更の場合は、パターン費用が再度発生いたします。
また軽微な修正でしたら、修正サンプルUP無しで、直接量産への反映~進行も可能なので費用を抑えるためにもご検討されても良いかと考えます。
サンプル作成に必要な期間
弊社の場合一般的に、仕様書の作成からパターン作成、生地手配、縫製までには約14~21日必要となります。
プリントや刺繍、プリーツなどの特別な加工が必要な場合、その製作にはさらに4~5日が加算されます。
量産商品のターゲット納期より逆算し、サンプル作製のスケジュールも確認しておくことが重要となります。
まとめ
サンプル作製は、自分のデザインした服を、実際の形にする非常に大切な工程です。
サンプル作製を経て、確認~修正を繰り返し、初めて量産への進行となり自分のデザインした商品を世に送り出すことができますので、納得いくまで検討されるのが良いでしょう。
しかし、サンプル作製にも費用が発生しますので、予算との兼ね合いも十分考え、修正サンプルをどのくらいまで作製するのか決定する必要もあります。
費用はかかりますが、先ずは自身のイメージしたものを具現化するステップとしてサンプル作製を行い、自分だけのブランドを作り上げるスタート地点に立って見てください。
さらに情報が必要な場合や、何かご質問がありましたら、下記のお問い合わせフォームよりご連絡ください。
どのようなお問い合わせでもお気軽にご連絡いただければ幸いです。