「5.6オンスのTシャツって透けるのかな?1枚で着ても大丈夫か気になる…。」「他のオンスのTシャツとどう違うの?」そのようなご相談をたくさんいただきます。
5.6オンスのTシャツは「透けにくい標準的な厚さ」とされており、カラーや素材によっては1枚でも安心して着用できることが多いです。ただし、オンスが変わると透け感や着心地にも違いが出るため、用途やシーンに応じた選び方が重要です。
この記事では、5.6オンスTシャツの透け感を実際の使用感とともに解説しながら、4.0オンス・6.2オンスなど他のオンスTシャツとの違いについても詳しくご紹介します。
5.6オンスTシャツとは?基本の厚みと特徴

Tシャツを選ぶときに多くの人が気にするのが「透け感」です。そして、その透けやすさを左右する大きな要素のひとつが「オンス」という厚みの単位です。5.6オンスはTシャツ生地の中でも定番とされる厚さで、「ヘビーウェイト」と呼ばれるカテゴリーに含まれることが多く、着心地と耐久性のバランスが取れた生地として人気を集めています。
この5.6オンスという数字は、1平方ヤードあたりの生地の重さをオンス単位で示したものです。数値が大きいほど厚く、重みのある生地とされ、逆に数値が小さいほど薄く軽い生地になります。そのため、透けにくさを求めるなら、ある程度のオンスがあるTシャツを選ぶことが重要になります。
オンスとは何か?Tシャツの厚みに使われる単位
「オンス」とはもともとアメリカで使われている質量の単位で、アパレル業界では生地の厚みを表す指標として使われています。たとえば4.0オンスであれば比較的薄手のTシャツ、6.2オンスであればかなり厚手のTシャツといった分類になります。
5.6オンスはその中間に位置し、1枚で着ても透けにくく、同時にごわつかず柔らかな着心地を実現できる点で、多くのブランドがスタンダードなモデルとして採用しています。
5.6オンスは「標準的な厚み」とされる理由
実際にTシャツの制作や販売に携わるプロの現場でも、5.6オンスは「失敗しにくい厚み」として認識されています。薄すぎるとインナーが透けやすく、厚すぎると夏場には重たく感じてしまう。その中間として、適度な耐久性と透けにくさ、そして価格とのバランスが整っているのが5.6オンスです。
アパレルブランドを立ち上げたいと考える方にとっても、最初の定番モデルとして選ぶのに適した生地と言えるでしょう。
生地の種類や織り方が透け感に与える影響
同じオンスでも、生地の種類や編み方によって透け感は異なります。たとえば、カード糸よりもコーマ糸の方が糸の表面が滑らかで、より高級感のある仕上がりになります。また、天竺編みは一般的なTシャツに多く使われている一方、フライスやダブルフェイスなど特殊な編み方は密度が高く、より透けにくくなる傾向があります。
そのため、5.6オンスという厚みだけに注目するのではなく、生地の質感や織り方にも目を向けることが、納得のいくTシャツ選びには欠かせません。
5.6オンスTシャツの透け感は実際どうなのか
「5.6オンスは透けにくい」と言われても、実際の使用感がどうなのかは気になるところです。特にブランド立ち上げやオリジナルTシャツ制作を考えている場合、販売後のクレームやリピーター獲得にも関わってくるため、透け感についての理解は欠かせません。
ここでは、カラーによる違いや季節・用途に応じた視点から、実際の透け感について詳しく見ていきましょう。
白Tシャツは透ける?カラーによる違い
どんなに厚みのあるTシャツでも、「白」の場合はやはり透けやすくなります。特に5.6オンス程度の厚みでは、汗をかいたときにインナーの色や肌の輪郭が目立ってしまうことがあります。これは生地そのものの問題というより、色の特性によるものです。
反対に、ネイビーやブラックなどの濃色であれば、同じ生地厚でも視覚的な透け感は大きく軽減されます。ブランドとして白Tシャツを展開する場合には、あらかじめインナーとのレイヤードを前提とした提案をしたり、ホワイトでも厚手の仕様を採用するなど、工夫が求められます。
5.6オンスで1枚着は可能か?
結論から言うと、多くの人にとって5.6オンスのTシャツは「1枚でも安心して着られる」ラインにあります。特に濃い色であれば、インナーなしでも十分にカバー力がありますし、体のラインが過剰に出てしまうことも少ないでしょう。
ただし、ボディラインが気になる方やオフィスカジュアルとして着用する場合などには、インナーやジャケットとの組み合わせを意識したスタイリングがおすすめです。ブランドとして提案する際にも、用途に応じた着用シーンの紹介があると、購入者に安心感を与えられます。
実際のユーザーのレビュー・着用感
5.6オンスのTシャツは、多くのレビューでも「透けにくい」「1枚でちょうどよい」と高評価を得ています。特に夏場に1枚で着たい人や、ブランドの定番ラインとして採用したい人にとっては、手堅い選択肢です。
一方で、「真っ白だと若干不安」「もっとしっかりした厚みが欲しい」という声もあり、ユーザーごとの体型や着用目的によって感じ方に差があることも分かります。だからこそ、試着サンプルや素材サンプルを用意して、実際の使用感を確かめながら制作を進めることが重要です。
他のオンスTシャツとの透け感・着心地の違い

Tシャツを制作・販売するうえで、「5.6オンスだけを知っていれば十分」と考えるのは早計です。用途や着用シーンによって、他のオンスのTシャツが適しているケースもあります。ここでは、代表的な4.0オンスと6.2オンスのTシャツを取り上げ、透け感や着心地、耐久性などの違いを比較していきます。
4.0オンス:ライトで涼しいけど透けやすい
4.0オンスは、一般的に「ライトウェイトTシャツ」と呼ばれ、薄手で柔らかく、通気性が高いのが特徴です。暑い夏の日や重ね着を前提としたインナー用Tシャツとしては快適ですが、透け感は強めで、白や淡色ではインナーや肌が透けてしまうことがほとんどです。
そのため、1枚で着ることを前提とする場合や、販売するブランドのイメージが「しっかり感」「上質さ」を重視している場合には不向きな選択肢となります。ただし、軽くて伸縮性もあるため、スポーツ用途やインナー使いとして提案するのであれば、価格を抑えて展開できるメリットもあります。
6.2オンス:厚手でしっかり。透けにくさ◎
一方、6.2オンスのTシャツは「超ヘビーウェイト」と呼ばれ、存在感のあるしっかりした生地感が特徴です。透けにくさを最も重視したい方や、タフな使用環境に耐えるTシャツを求める方には、非常に安心感のある選択肢となります。
とくに、格闘技やトレーニング系のアクティブなシーン、あるいは高級感や厚手の風合いを重視したブランドづくりには相性が良いでしょう。ただし、生地が厚くなる分だけ、通気性や柔らかさはやや落ちるため、快適性をどう確保するかがポイントになります。
オンス別の比較表で分かる違い
オンスごとの特性を表にまとめると、次のようなイメージになります。
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4.0オンス:軽くて涼しいが透けやすい、価格は安価
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5.6オンス:標準的な厚み、1枚で着やすいバランス型
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6.2オンス:厚手で透けにくいが、ごわつきを感じやすい
ブランドが提案する世界観や顧客層に応じて、最適なオンスを選ぶ視点を持つことが、リピートされる商品設計には欠かせません。
透けにくいTシャツを選ぶためのポイント
「オンスさえ見れば大丈夫」というのは誤解です。実際には、色、素材、仕立てなど、Tシャツの透け感に影響を与える要素は複数あります。販売後のトラブルやクレームを防ぎ、ユーザーにとって心地よい体験を提供するためにも、以下の観点を意識しておきましょう。
カラー選びで透け感を抑える方法
同じ生地厚でも、Tシャツの色によって透け感の印象は大きく変わります。たとえば、ホワイトやグレーのような淡色は、汗や肌の色が透けやすく、インナーが透けて見えることもあります。一方で、ネイビーやブラックのような濃色は透け感を大幅に軽減できます。
販売時には「1枚で着たいなら濃色がおすすめ」「ホワイトはインナーと合わせて楽しめる」など、カラーごとの着こなし提案を盛り込むと、購入者の満足度が上がります。
素材の違いで変わる透けやすさ
オンスが同じでも、素材の密度や織り方によって透け感は変わります。たとえば、ポリエステル混紡素材は軽くて乾きやすいですが、透けやすくなる傾向があります。一方、コットン100%で密度の高い糸を使用しているものは、しっかりとした厚みと透けにくさを保てる場合が多いです。
また、糸の種類(カード糸/コーマ糸)や仕上げ加工によっても見え方は異なります。タグや商品説明を丁寧に確認し、透け感だけでなく着心地や発色も含めた総合的な視点で判断しましょう。
レイヤードやインナーとの相性
透けにくさを求めるなら、「インナーとのレイヤード提案」も重要な要素になります。たとえば、白Tシャツであれば肌に近い色のベージュ系インナーを推奨したり、ブランドロゴの位置に合わせて透けにくい配置にするなど、販売設計の中で工夫することができます。
ブランドを立ち上げる際には、ただTシャツを販売するだけでなく、「着こなしの提案」まで見据えた設計が、ファンづくりや世界観の醸成に直結します。
まとめ|用途に合わせて最適なオンスを選ぼう
5.6オンスのTシャツは、透けにくさと着心地のバランスがとれた、非常に扱いやすい生地厚です。しかし、4.0オンスや6.2オンスなど、用途によってはより適した選択肢があるのも事実です。
たとえば、夏場の重ね着前提であれば軽めの4.0オンスが快適ですし、逆に格闘技やイベントでの着用を想定するなら、厚手の6.2オンスを選ぶことで信頼性が高まります。ブランドとして何を届けたいのか、誰のために作るのかという視点から、生地選びを進めていくことが求められます。
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